COMAC社のジェット機ARJ21の構造部品にVICTREX PEEKー採用

ビクトレックス社の高性能VICTREX PEEKポリマー、COMAC社のリージョナルジェットARJ21の構造部品に採用

部品の軽量化および組立効率を向上するブラケット・デザインを実現

 

超高性能PEEKポリマーの分野で世界をリードするビクトレックス社(本社:英国ソーントン・クリーブリーズ)はCOMACCommercial Aircraft Corporation of China, Ltd.、中国商用飛機有限責任公司による最新リージョナルジェットARJ21に搭載された新規航空機用フロアブラケットにVICTREX™ PEEKが採用されたことを2016年8月24日(水)に発表しました。 この新規ブラケットはアルミニウム代替により約30%の軽量化に成功すると同時に、機体への組立工程をより迅速にする部品デザインを実現しました。ビクトレックス社はVICTREX PEEKポリマーの材料性能を最大限に引き出すためのシミュレーション分析、デザイン最適化ツールから製造現場における成形条件最適化など、本ブラケット開発のあらゆる工程において総合的な技術サポートを提供しました。

 COMAC社のARJ21Advanced Regional Jet for the 21st Century)は、2016年6月に就航したばかりの最新型短・中距離用小型ジェット機です。 ARJ21の内部構造は多くの梁と様々な構造体によって構成されていますが、本ブラケットは床板とそれを支える梁との隙間を支えるパーツとして採用されています。通常、こうした高負荷がかかるブラケットはアルミニウム製でした。 

VICTREX PEEKを採用した本フロアブラケットの主な特徴 

  • 耐荷力が最大6,000N

  • 動作温度範囲が-55°C135°C

  • 発炎性、発煙性、毒性に関するFAR 25.853規制要件を遵守

  • 軽量(同等のアルミニウムブラケットより30%減)

  • 同等の金属製部品との代替が可能

  • 許容可能な歪みの範囲が0.2mm未満

  • 30間の製品寿命保証を実現 

 

ビクトレックス社がポリマーのみに留まらず、専門技術も提供してサポート

「今日の航空機設計および製造において、さらなる燃費改善のための軽量化の追及は不可欠であり、極めて重要な成功要因であることは業界の常識となっています。しかし性能ポリマーが機体内のあらゆる金属部品を代替できること、また組み付けを容易にする部品デザインによって生産効率を向上できることはまだ広く認知されているとは言えません。 当社は、PEEKポリマーおよびその性能を最大限に活かすための部品設計や成形方法に関するエキスパートであるビクトレックス社から多くのサポートを受けています。本ブラケットの設計・製造においても、ビクトレックス社のテクニカルチームから開発のあらゆる段階で技術サポートを提供していただきました」とCOMAC社のブラケット開発チーム・リーダーのBai Jie博士は話しています。

 

現在の航空宇宙業界において、金属から他の高性能素材切り替えはトレンドとして定着しています。強度と柔軟性、耐腐食性、そして発炎性や発煙性や毒性の低さをバランスよく兼ね備えながら非導電性であるビクトレックス社のPEEKは、ブラケットをはじめ高負荷への耐久性が求められる他の航空機構造部品にも適した材料として注目を集めています。