3Dプリンティング対応の新規PEEKポリマー開発に着手

ビクトレックス社、3Dプリンティング技術対応の新規PEEKポリマーグレードの開発に着手

超高性能PEEKポリマーの分野で世界をリードするビクトレックス社(本社:英国ソーントン・クリーブリーズ)は元来射出成形や押出成形による大量生産に適したPEEKポリマーに、3Dプリンティング技術に対応した新規PEEKポリマーグレードを追加すべく開発に着手したことを発表しました。 ビクトレックス社は3Dプリンティングの技術開発を目的とした業界コンソーシアムにPEEKポリマーのトップメーカーとして参加しています。

 

3Dプリンティング技術は従来の製造方法では実現できない非常に複雑な形状や幾何学形状を可能にするポテンシャルがあり、工業生産に大きな変革をもたらす技術として認識されています。 超高性能で、高額・少量ロットで必要となる航空機搭載部品などはこの技術の恩恵を受けやすく、医療分野への応用も期待されています。ビクトレックス社が着手を発表した新規グレードはコンソーシアムの主な焦点である航空宇宙産業を主なターゲットとしてしますが、医療分野をはじめ他分野への適用も検討しています。 ビクトレックス社はこの新規ポリマーIP(知的財産)を有しており、英国のイノベーション担当庁 Innovate UKからプロジェクト推進のための資金援助も受けています。本コンソーシアムは、エアバス・グループイノベーション、EOS、エクセター大学、E3D-オンライン、HiEtaテクノロジーズサウス・ウエスト・メタル・フィニッシング、エイボンバレー・プレシジョン・エンジニアリングなど3Dプリンティング技術界のリーディング・メーカーから編成されています。

 

リサイクル率の向上と廃棄物削減を目指して

新規PEEKポリマーグレード開発の主目的は、レーザ焼結(Laser Sintering、以下LSにおける粉末のリサイクル率の向上です。実現できれば、LSで必ず発生するポリマー粉末廃棄物大幅に削減することができ、環境負荷とともに製造コストも削減できます。また、フィラメントベースのプリンティングにおける膜間接着および表面仕上げの制御にも取り組む予定です。

 

ビクトレックス社が主導し、英国機関の資金を獲得

コンソーシアムが現在実施しているプロジェクトは、2014年にエクセター大学で開催されたポリマーによる付加製造(Additive Manufacturing)に関する会議で着想されたもので、その会議でビクトレックス社付加製造に大きな可能性を有する新規ポリマーについての初期成果を発表していました。エクセター大学では当時すでにPEEKポリマーによる付加製造に関する交流が活発化しており、それがコンソーシアム設立へとつながりました。

 

「この革新的なプロジェクトは、ビクトレックス社PEEKポリマーの製造と供給だけでなく、PEEKソリューション開発のリーディング・カンパニーであることを示す非常に良い例です。 私たちは、付加製造がもつ効率性を最大限に引き出すための新しいポリマーを開発する、というとてもエキサイティングな旅の出発点に立っています」とビクトレックス社CEOのデビッド・ハメルは述べています。本プロジェクトは2018年までに、従来方法で製造できなかった複雑形状部品の製造、製品化までの時間短縮やコスト削減など、付加製造のあらゆる利点をPEEKポリマーで実現するための技術確立を目指しています。

  

  


本文中の業界コンソーシアム参加企業・団体一覧:

- Airbus Group Innovations

- Avon Valley Precision Engineering (AVPE)

- E3D-Online

- EOS

- University of Exeter Centre for Additive Layer Manufacturing (CALM)

- HiEta technologies

- South West Metal Finishing

- Victrex

 

 Innovate UK に関する詳細はこちらをご覧ください: www.innovateuk.gov.uk