環境に優しいVICOTEコーティングが、コーティングした部品の摩耗性能と寿命を改善。パウダーもしくは水系ディスパージョンから選べるVICTREX PEEKベースのコーティング剤は様々な形状の部品に容易に塗布でき、広い温度範囲で優れた性能を発揮します。VICOTEコーティングは、金属基板にコーティングしてその表面にあらゆる特性を付加するのに向いています。
硬く、丈夫でひっかき耐性に優れる
摩耗による発塵が極めて少ない
優れた耐クリープ性および耐カットスルー性
高温下でも機械特性を維持
一般的な溶媒に不溶
酸、塩基に対する優れた耐性
VOC(揮発性有機化合物)がゼロ
低アウトガス性
連続使用温度 260°C
鉛フリーはんだ付け工程に耐える
水、湿気、蒸気に影響を受けない
低吸湿性
パウダー/水性ディスパージョンのVICOTEコーティング
耐久性と強度を付加
VICOTE 700シリーズのパウダー・コーティングは注文生産品です。パウダーのサイズは10~50ミクロンの範囲で、必要なフィルムの厚みと溶融流動性のレベルに応じて様々な溶融粘度のものを利用できます。
VICOTE 700シリーズには、静電塗装用に設計された粗いパウダー・グレード(50ミクロン)が含まれます。その他、必要なコーティング厚、部品の形状、および温度要件に応じて最適なグレードを選択いただけます。
VICOTEコーティングは、製品の性能と機能の向上、長い寿命、システム全体コストの削減など、大きな利点をOEMとエンド・ユーザーにもたらします。
厳しい摺動部品の強化に
VICOTE 800シリーズの液体ディスパージョンは、薄いコーティングが必要な場合、難しい形状にコーティングしなければならない場合、および非粘着性が不可欠である場合などに威力を発揮します。VICOTE 800シリーズは、従来の重力式、サクション、またはHVLPスプレー・コーティング装置によって25~50ミクロン厚で塗布可能です。 また水性ディスパージョンには帯電防止(ESD)グレードを揃えています。
VICOTEコーティングの性能は各種産業分野のリーディングカンパニーに認められ、食品加工、繊維、工業から自動車、石油・ガス、電気・電子など広範な用途に採用されています。
詳細はテクニカル・データシートをご覧ください。
VICOTEコーティングのための静電およびスプレー塗装技法
VICTREX PEEKベースのVICOTEコーティングは、静電塗装または従来のディスパージョン・スプレー技法によって塗布できます。VICOTE 700シリーズ・パウダー・コーティングは、手動または自動パウダー・ブース内で帯電を使用する従来の静電塗装装置で塗布できます。 VICOTE 800シリーズ水性ディスパージョンは、従来の重力式、サクション、またはHVLPスプレー塗装装置で塗布できます。
パウダーを基板上に直接スプレーできます。溶融したパウダーは通常、乾燥膜厚が100~1000ミクロンの塗膜となります。代表的な使用用途例には、食品加工部品、ポンプ部品、ダンパー、ブッシング、シリンダー・ヘッド・ガスケット、ベアリングなどがあります。詳細は以下のフライヤーのコーティング手順をご覧ください。
水性のポリマーディスパージョンを基板に吹き付けて加熱し、通常は25~50ミクロンの薄膜を形成します。 耐摩耗性と非粘着性を高めるのであれば、スプレー塗装の方がより多くの調合オプションが選択可能です。代表的な使用用途例には、調理器具、アイロン、エンジン内のピストンリング、ベアリング・ケージ、金型などがあります。詳細は以下のフライヤーのコーティング手順をご覧ください。