大手モデリングデータベースにVICTREX PEEKの材料データを提供開始

大手モデリングデータベースにVICTREX PEEKの材料データを提供開始

超高性能ポリマー VICTREX PEEKを製造・販売するビクトレックス社(CEO:デビット・ハメル、本社:英国ソーントン・クリーブリーズ)は、VICTREX PEEK製品群のうちVICTREX PEEK 150CA30、VICTREX PEEK 90HMF40、VICTREX PEEK 150GL30の3グレードの材料データが大手モデリングデータベースのDigimat-MXに追加されたことを発表しました。 これにより設計エンジニアはコンポーネントの軽量化やコスト低減を追求しながらアプリケーションの開発をより加速させることが可能となります。

航空機メーカー各社は、機体の軽量化や組立効率の向上、製造コストの低減を実現する金属代替ソリューションの開発に力を入れています。 そのために設計エンジニアらは、さまざまな負荷条件、温度条件、ならびにその他の環境条件におけるポリマーの性能に関する適切な情報を迅速に入手することが必要となります。 Digimatは複合材料とその構造材のマイクロメカニカル・モデリングを行うための非線形マルチスケール材料および構造材モデリングの大手プラットフォームであり、Digimatのシステムは複合材モデリングを行うエンジニアやエンドユーザーのニーズに対応する最良のモデリングプラットフォームであると考えられています。 ここに含まれることになったビクトレックス社の上記3製品の各種データも構造解析やアプリケーション開発のプロセスに活用され、コンポーネントの軽量化、コスト削減や開発の迅速化に貢献することが期待されます。 

 

炭素繊維強化PEEKグレード:信頼性の高い金属材代替ソリューション

VICTREX PEEK 150CA30

主に、アルミニウム、チタン、ステンレス鋼などの金属の代替材として使用されています。 VICTREX PEEKに炭素繊維を30%入れて強化されたグレードで、高い剛性と強度を有しながら非常に低い難燃・発煙・毒性(FST)放出基準を達成しています。 このグレードの樹脂は流量を上げることによって射出成型で容易に加工できることから、部品製造コストの削減が可能となります。 VICTREX PEEK 150CA30は、Boeing社やAirbus社から認定されており、軍用規格にも適合しています。

VICTREX PEEK 90HMF40

VICTREX PEEK 150CA30より機械的性能が高く、射出成型が可能な材料であり、繊維強化グレードの中でも最高の強度と剛性を有しています。 卓越したFST特性と耐薬品性を持つと同時に、粘度が非常に低いので複雑形状の部品も容易に加工できます。 VICTREX PEEK 90HMF40は先日Airbus社から認定を受けましたが、アルミニウム7075-T6と比較して、疲労寿命を100倍まで延長できるだけでなく、比強度と剛性を20%まで高めることができます。 このような特性を活用して、航空機の寿命期間中、少ないメンテナンスで高い信頼性を有するコンポーネントをつくることができます。

 

ガラス繊維強化グレードを使って時間、重量、燃料を節約

VICTREX PEEK 150GL30

VICTREX PEEKにガラス繊維を30%入れて強化されたグレードで、低粘度で成形プロセスの簡素化が可能です。 加工性の高さに加えて、VICTREX PEEK 150GL30は強度と剛性のバランスがよく、耐電解腐食性があり、優れたFST特性も有しています。 VICTREX PEEK 150GL30はポリアミド、ポリエーテルイミド、アルミニウムの代替材として使用でき、Boeing社とAirbus社の認定を受けています。

VICTREX PEEK 150GL30は軽量化と組立効率向上を可能にすることから、Boeing 787 Dreamlinerの金属クランプの代替材料としてAmphenol PCD社による材料指定を受けました。 よりスマートなクランプ設計を可能にしたことで、クランプ1個当たりの設置時間が30%短縮されただけでなく、クランプ1個につき20%軽量化できたため、燃料効率の向上にもつながりました。

VICTREX PEEK 150CA30、VICTREX PEEK 90HMF40、VICTREX PEEK 150GL30は航空業界のみならず、あらゆる業界において重要なアプリケーションの材料として指定されています。 これらのデータがDigimat-MXからアクセスできるようになったことで自動車、石油・ガス、家電製品における開発プロセスのスピードアップにも貢献することが期待されます。 なお、ビクトレックス社のポリマーは35年以上にわたり産業界の大手企業各社に認定され続けています。

Digimatに記載されているビクトレックス社の材料についての詳細は、www.e-xstream.comをご覧いただくか、ビクトレックス社ウェブサイト(www.victrex.com/jp)よりお問い合わせください。

 

e-Xstream Engineering社について

2003年に設立された e-Xstream社は、複合材料とその構造材のマルチスケールモデリングに100%特化したソフトウエア・エンジニアリングサービスを提供する会社です。e-Xstream社は、非線形マルチスケール材料・構造材モデリングプラットフォームのDigimatを提供しており、このDigimatを使用することで、さまざまな産業のお客様・材料サプライヤー・材料ユーザーは、革新的な材料や製品の設計に要するコストや時間を削減することができます。2012年9月以降、e-Xstream engineering社はMSC Software社の全額出資子会社となっています。e-Xstream engineering社のロゴとDigimatのロゴ はe-Xstream engineering SAの商標または登録商標です。詳しくは、www.e-Xstream.comをご覧ください。