韓SBB Tech社ロボット向け減速機にVICTREX® PEEK™を採用
2010-03-15
VICTREX® PEEK™を用いた韓SBB Tech社のロボット向け減速機
~VICTREX PEEKによる金属代替で、軽量化と製造コスト低減を達成~
2010年3月15日―東京― VICTREX® PEEK™樹脂およびVICOTE® Coatings(ヴァイコート)、APTIV® Films(アプティブ)をはじめとする高機能性材料を販売するビクトレックスジャパン株式会社は、特殊環境向けベアリングを手掛ける、韓SBB Tech社(以下SBB社)がVICTREX PEEKを用い、ロボットの関節部分などに組み込まれる減速機(歯車で動力の回転数を減らし高トルクを取出す装置)を開発したことを明らかにした。これによりSBB社は、韓国国内でロボット向け減速機を開発した初の企業となり、これまで減速機の生産において一般的に使用されてきた金属素材に代えてVICTREX PEEKを使用することで、製品の軽量化と製造コストの低減を実現している。
近年、ロボット産業の進展に伴いモーターや減速機への関心が高まっており、これまでの自動車、建築や重機といった伝統的な産業に加え、産業用ロボットを含む先端産業での需要が増加している。現在、韓国市場においてロボットや高精度な減速機は、海外ブランドの製品によって占められているが、今後SBB社では、ロボット向け国産減速機の幅広い採用に向け積極的な需要開拓を進める方針である。
SBB社は、VICTREX PEEKを用いた減速機の開発に当たり、ビクトレックス社と緊密に連携し、コンポーネントのデザイン、加工方法や性能の最適化を進めてきた。ビクトレックス韓国の技術サポートマネージャーであるブライアン・キムは「一般的に減速機は、インターナル・ギヤ(内歯車)、エクスターナル・ギヤ(外歯車)および出力装置から構成されます。特に外歯車の素材には、長時間の回転による破損を防ぐため、強靭、且つ弾性に富んでいることが求められます。減速機を金属で作る場合、精巧で均一なギヤ歯の形状を設計し易い反面、金属の特性上、負荷によってギヤ歯に変形が生じた場合、樹脂の様に復元せず、破損につながる恐れがあります。」としており「薄く(ギヤ歯の高さが低く)幅の狭いギヤ歯は、歯潰れや噛み合いの不具合などを起こし易いため、樹脂による精巧なギヤの作製は困難で、強度を維持しながら密集したギヤ歯形状を作ることが重要課題でした。VICTREX PEEKは、強靭性と優れた弾性を併せ持つため、この減速機において内歯車と外歯車の良好な連結性を達成しています。」と話している。
またSBB社のリー・ブラク社長は「ロボットには、ヒト型から産業用ロボットまで多くの異なったタイプがありますが、VICTREX PEEKを用いた軽量でコスト効率に優れた減速機は、教育現場や家庭内で使用されるヒト型ロボットの様な軽量ロボットに最適です。」としており、加えて「最近では、子供向け高機能玩具に減速機をはじめとする高精密な制御技術の採用が進んでいます。今後は、家庭用ロボットそして子供用玩具向けにもVICTREX PEEK減速機の適用を図ると共に、VICTREX PEEKの特性を活用した新型減速機の開発を進め、プラスチック減速機の製品群を拡充していきます。」とコメントしている。
# # #
SBB Tech社について:
SBB Tech社は、セラミック軸受およびセラミック・ボールの韓国における大手メーカーである。同社は、20年以上の経験を持ち、先端の特殊材料、表面処理や特殊潤滑といった技術により、輸入製品に強く依存している特殊環境向け複雑ベアリングを生産・供給している。同社の製品群は、セラミック軸受やセラミック・ボールに加え、半導体製造装置、精密機械、理化学デバイス、電気、電子工学とテストデバイスといった、新たな素材技術が必要とされる特殊環境向け複雑ベアリングなどである。
プレスリリースに戻る